新二強時代の幕開けか!?
暑さの中に見たMIYABIとFrangoの勝負強さ


7月25日G.B.ブンデスリィガの第5節が開催されこれによって全チームが同じ試合数を消化し前半戦が終了した。この日も35℃を超える猛暑となり、全身を包み込むような熱気と体から発せられる熱によってピッチ上の選手達の体感温度はサポーターの感じるものとは桁違いのものとなっていたはずだった。そんな中、首位を走る日野MIYABI FC、ぴったりと追走するFrango Frangoが強さを見せつけ3位以下を大きく突き放した。聖蹟は苦しみながらも3位に浮上。4位には連携が目に見えて良くなってきたどうぶつの森が浮上した。今節試合のなかった渋谷メタボリックスとアーセロナ渋谷が5位と6位につけ、1勝を挙げるにとどまった横浜が7位に後退。目黒リーベルは最下位から抜け出せず苦しい戦いが続く。

節優勝を飾ったのはFrango。MIYABIとの直接対決に破れ、首位浮上は逃したものの安定したディフェンスと粘り強い試合運びで4勝1敗と好成績を残した。中でも新加入の塩見が随所で光るプレーを見せチームに新たなスパイスを効かせていた。ゴレイロの飛田も出場した3試合全てを無失点に抑えるなど、後半戦に向けて明るい材料が揃っている。
一方、首位のMIYABIはフェアープレーの徹底により、今までのように激しい守備は出来なくなってきたが、チームワークの良さがそれを補ってあまりある得点力を生み出している。撃ち合いとなった横浜戦に代表されるように最後まで勝負を諦めずに前へ前へと出て行く攻撃的な姿勢が他のチームにはない強さの秘訣かもしれない。フェアープレーがチームに完全に浸透したら、GBBL史上最高のチームが生まれる可能性もある。
過去では2シーズンに渡って渋谷Mと横浜が優勝争いを繰り広げたこともあり二強時代と呼ばれていたが、これが新たな二強時代の幕開けとなるのか。

3位に浮上した聖蹟の原動力はなんといってもゴレイロのタモだろう。一週間前に待望の愛娘が誕生し、リーグは温かい拍手とともに祝賀ムードに包まれた。ゴレイロながら目黒戦ではCKのこぼれ球を蹴り込み娘に捧げる決勝点という離れ業をやってのけた。喜び過ぎたためかゆりかごダンスが激しすぎたことはご愛嬌。
4位に浮上したどうぶつの森は、課題に挙げられていた連携面とコミュニケーション面の強化に取り組んだ成果が顕われた。これまでのように個々が好き勝手なプレーをせず、チームとしてどう戦うかを考えながらやれている。今節では三浦が6ゴールと大暴れ。”狂犬”鈴木維不在にもかかわらずチームが機能したためか、一部選手から不要論?が飛び出すなどチーム状況は明るい。

7位に後退した横浜だが、チームとしての狙い、戦い方ははっきりとしており決して悲観する状況ではない。抜群の決定力を誇り得点ランクを独走する最強のG.B.ストライカ東野にボールを集める戦い方は徹底されており、見ていても非常に面白い試合が多い。課題として挙げられるのはディフェンスが持ち堪えられないことか。ゴレイロ河野の守備力の高さに頼りすぎるせいか完全に崩されるシーンが多い点が気掛かりだ。後半戦の巻き返しのためにはディフェンス面においてもはっきりとした戦い方が必要となる。
最下位から抜け出せずに苦しむ目黒。光明は、ハードワークを惜しまない吉田、及川という肉食系女性選手のフォアチェックを後方の草食系男性陣がしっかりとサポートし、分厚い攻撃を展開したMIYABI戦とどうぶつの森戦にかくされているのかもしれない。昨季も前半戦を下位で過ごし、奇跡のチャンピオンズリーグ出場圏を獲得したチームだけに後半戦は侮れない。

荒れた試合の多かった前節を反省材料に各チーム代表がリーグの主旨を改めて見つめ直したことで、非常にクリーンな試合が多くプレーする選手達の顔にも笑顔と充実感が表れていた。GBBL協会は今後もこの状況を継続していくことが重要と語った。
リーグ戦終了後には懇親会も開催され、これまで話したことがない選手同士が酒を酌み交わした。とくに今季から加盟したMIYABIの選手たちにとっては他チームとの交流はリーグを戦っていく上で必要不可欠とも言え、積極的に話の和を広げる姿が見られた。一方、懇親の機会をチームミーティングという理由で参加しなかったどうぶつの森に対しリーグ代表は「非常に残念。まわりのチームの配慮に対する敬意が感じられない。」と語った。リーグを戦う上では他チームとの和が大切となる。今後、どうぶつの森が周りのチームに心を開いてくれることを期待したい。
後半戦に突入する第6節からは順位争いがシビアになってくる。優勝争いだけでなく、チャンピオンズリーグの出場権争いも注目される。だが、そこで勝利だけを追求し激しいプレーに逆戻りしないよう冷静な戦い方が求められる。




